グレイ氷河からパイネグランデ – パイネWコーストレッキング4

パイネ国立公園での最終日の5日目の記録です。トレッキングをした後プエルトナタレスまで帰りました。
この日は宿泊していたグレイ山小屋を出発しグレイ氷河を観光した後、パイネグランデまで歩きました。歩行時間は4時間半でした。
野生のアルマジロを見れたことがこの日一番の思い出でした。

パイネグランデからはカタマラン船に乗ってバス乗り場に移動し、パイネ国立公園まで乗ってきたバス会社のバスでプエルトナタレスに帰りました。

グレイ氷河の観光

朝9:30くらいに起きてグレイ氷河に観光に行きました。
グレイ山小屋からグレイ氷河までは徒歩15分ほどです。

氷河とは湖を挟んでいるの近くはないですが、氷河を見ることができました。
氷河がどこまで続いているのかわかりませんが、相当遠くまで続いているのでしょう。
色はかなり青く見えますが、表面が黒っぽいのでそれほど綺麗には見えませんでした。

グレイ氷河からパイネグランデ

宿で荷物を回収した後に、昨日通った道を歩いてパイネグランデまで戻りました。
本日は17:00発のプデート行きのカタマラン船に乗ります。

前日に歩いたコースなので特に何も感じませんでした。

ときどき湖に浮いている流氷をみることができます。

休憩をはさみつつ歩いて4時間半ほどでパイネグランデに到着しました。

パイネグランデのキャンプ場

船着き場のすぐ裏の丘からの景色

プデート行きの船着き場のすぐ裏には丘があり、登ることもできます。

パイネグランデからプデート、プエルトナタレスに帰還

プデート行きの船は船内で料金を回収する仕組みでした。

船からの景色

船に乗っていたのは25分ほどですが、今日一番の景色を見ることができました。

プデートのバス乗り場

プデートのバス乗り場

プデートの船着き場のすぐ裏側がプエルトナタレス行きのバス乗り場になっています。

プデートに到着した後は19:00発のバスまで1時間半ほど時間があったのでバス乗り場の近くにあるサルトグランデに行きました。

サルトグランデ

ちょっと大きめの滝です。

アルマジロ

アルマジロ

滝はたいしたことないのですが、途中で野生のアルマジロを見ることができました。野生のものを見たのはこれが初めてでした。

全身40cmくらいの個体でした。アルマジロ科は北米から南米にかけて生息しています。甲羅は非常に硬く楽器の材料としても使われるらしいです。

日本ではアルマジロを食べることはないですが、中南米では食べるそうです。おいしいのかどうかわかりませんが、アルマジロの牧場なんてものはなさそうなので、料理の値段が高そうですね。

プエルトナタレスに帰ってすぐにレストランでピザを食べました。

南米のピザは大量にチーズがのっていて、日本のピザよりも遥かに食べごたえがあります。
この5日間パイネ国立公園で超節約トレッキングをしていたので、かなりのごちそうに感じました。
ちなみにこのレストランではアルマジロ料理はメニューをざっと見たところ発見できませんでした。メニューにあっても食べようとは思いませんが(笑)

グレイ氷河からパイネグランデまとめ

費用

バス:5500チリペソ

歩行時間

4.5時間

グレイ氷河の正直な感想

規模の大きな氷河を見ることができました。ただやはり距離が遠いのでそれほど迫力を感じませんでした。
アルゼンチン側パタゴニアのロスグラシアレス国立公園なら、もっと近くで氷河を見ることができる上に、氷河の高さも高いので、こちらに行く予定のある旅行者の方は、Wコースのグレイ氷河までのトレッキング部分をスキップしてしまってもよいと思います。

フランセス山小屋からグレイ氷河 – パイネWコーストレッキング3

パイネ国立公園のWコース終盤の4日目に歩いた記録を記載しています。(2017年春)
この日は宿泊していたfantastico surのフランセス山小屋からパイネグランデを通過し、グレイ山小屋まで行きました。夜はグレイ氷河のすぐ近くのVertice運営のグレイ山小屋(30$)に宿泊しました。

 

フランセス山小屋からパイネグランデ

山小屋を朝9時に出発。宿が用意した朝ごはんを食べている旅行者もいました。よく朝ごはんにそんな高い金が払えるなあと思いつつ、プエルトナタレスのスーパーで買っておいた激安クッキーを食べながら歩きました。

30分ほどで昨日も通過したイタリアーノキャンプ場に着きました。ブリタニコキャンプ場方向に歩いた昨日とは異なり今日はパイネグランデ方向に進みます。

イタリアーノとパイネグランデの中間で枯れた樹木ばかりの場所を通過しました。

山火事の痕跡

かなり広範囲でした。2011年12月から2012年1月に発生したという山火事によるものだと思います。
この山火事では1万ヘクタール以上が焼けてしまったそうです。

焚火が禁止されており、ガスストーブの火を使った調理も決められた場所でしかしてはいけないという厳しいルールがあるのも納得できます。


この日の天気は快晴で湖の色が綺麗な水色に見えました。

出発して4時間経った13時にパイネグランデに到着しました。

奥に見えるのがパイネグランデの山小屋

グレイ氷河方面とイタリーアーノキャンプ場の分岐点に付近には国立公園レンジャーの小屋がありました。レンジャーが宿泊施設を予約している証拠を確認してくるのかと思いましたが、特にそんなことはなかったです。

レンジャー小屋にプデートまでの船のタイムスケジュールが小屋に貼ってありました。
2017年3月は9:35, 11:35, 17:00, 18:35にパイネグランデ発です。
4本しかない上に大きい船ではないですが、特に整理券をもらったり、予約したりすることはできないので、人を詰め込めばほぼ乗り切れるのでしょう。
翌日は17:00の船に乗るつもりでグレイ山小屋からパイネグランデまで戻ってきたいと思います。

パイネグランデからグレイ山小屋

グレイ山小屋まではグレイ湖の東側を歩いて行きます。


パイネグランデからの高低差で言うと250mしかありませんが峠を越えます。一日はテント内で休憩していたと言えど、トレッキングを開始して4日目なので登りはかなり辛く感じます。この時期には持ってきた食料が1/4になっていたので重量が減ったのが救いでした。

グレイ湖

グレイ湖には所々に流氷が浮かんでいます。青白い色をしています。陸にある氷河は白く見えるのに、海に浮いているものはこんなに青く見えるんでしょうか。
この日歩いた行程の景色はきれいでしたが、前日までのWコースの東側や中央に比べるとかなり劣ると感じました。翌日のグレイ氷河に期待です。
また前日のキャンプラストーレスからフランセスの行程では雨でできた小川を靴を脱いで渡るというような状況になりましたが、この日のルートにはそのような場所もなく快適に歩くことができました。

 

グレイ山小屋

グレイ山小屋には18時に到着しました。

ここでもテント泊は可能ですが、予約でいっぱいだったため仕方なく4人部屋のドミトリーを選択しました。
30$なのでこの周辺の普通のドミトリーと比べても特に高くは感じません。
シャワーやトイレも清潔でした。宿泊施設の隣にある小さい小屋が調理場となっており、ガスストーブの使用が許可されていました。ここで荷物の重量を減らすためにもって来た缶詰、パスタなどをほとんど消費しました。

到着が18時ということもあり、暗くなっていたのでグレイ氷河は翌日見に行くことにして、到着してからは部屋でゆっくりしていました。
同室は偶然かもしれませんが、アジア人だけでした。
同室の台湾人女性にこの次はどこの国に行くのと聞いたら、「次の国は特に決めてない、帰国時期も決めてない」とのことでした。
先のことを考えずに気ままに旅行できるのは素晴らしいですね。やはり南米まで来るとこのような長期旅行者に頻繁に会います。私も世界一周していた時を思い出しました。

 

フランセス山小屋からグレイ山小屋のまとめ

費用

宿泊 : 30$

歩行時間

9時間(休憩を含む)

私はWコースの東側からトレッキングを開始したので今回の行程を歩く段階でかなり疲れていました。西側からスタートした場合は休憩を入れても7時間ほどで済むと思います。

パイネグランデに設置されている標識

パイネグランデの標識ではイタリアーノキャンプ場・グレイ山小屋の間が計18.6km、所要時間は6時間となっています。

Wコース西側のグレイ山小屋までの景色はちょっと物足りない

すでにパイネ国立公園に入って4日目になっていたということもあるとは思いますが、この日のトレッキングで見た景色は物足りなく感じました。唯一興味深かったのは青白い流氷が湖に点在していることでした。

パイネ国立公園で十分な滞在時間が取れない方はパイネグランデからグレイ氷河のルートを削ってしまってもよいかもしれません。

グレイ山小屋は非常に設備が整っており、値段も手ごろ

Vertice運営のグレイ山小屋はドミトリーが30$という非常に手ごろな値段で泊まることのできる施設でした。部屋の中やシャワー・トイレなどの共同設備も清潔でゆっくり疲れをとることができました。
30$なので天気予報で雨の日があるのであればここで連泊して調整するのもよいと思います。

グレイ山小屋を含むパイネ国立公園の宿泊施設の予約方法は以下の記事でまとめています。
パイネ国立公園のアクセス方法・トレッキングルートと宿泊予約方法