ラストーレスからフランセス山小屋・フランセス谷往復 – パイネWコーストレッキング2

Wコーストレッキング中盤の3日目に歩いた記録を記載しています(時期は2017年春です)。この日の歩行時間は11時間でした。

Wコース初日のトーレスデルパイネ往復の記事は以下です。
トーレスデルパイネ往復 – パイネWコーストレッキング1

Wコースの中央ではキャンプ場に宿泊したかったのですが、予約が取れなかったため、フランセス山小屋(105$)に宿泊することにしました。
予約方法については以下の記事に詳しく書いています。
パイネ国立公園のアクセス方法・トレッキングルートと宿泊予約方法

 

キャンプラストーレスからロスクエルノス

朝7:00にラストーレスを出発しました。もっと早く出発したかったのですが、起きることができませんでした。前日は一日中テントの中でごろごろしていたので体力的には早起きできたのですが…


朝7:00の時点では曇りです。


初日にラストーレス往復の際にも来た分岐点です。今回はCAMPING CUERNOS FRANCESと書いてある方向に進みます。

歩き始めて30分ほどで道が小川で分断されている地点に来ました。

昨日の雨でこうなったのでしょうか。
足が濡れずに渡れる箇所がなかったので、靴を脱いではだしで渡りました。水はすごく冷たいです。


湖の北側を歩きます。


時々小雨が降りました。雨が上がった後には虹がでていて非常にきれいな景色が見ることができました。


道を分断している川の部分以外は非常に歩きやすかったです。

 

ロスクエルノスからフランセス山小屋


休憩も挟みつつ4時間半ほどでロスクエルノスに到着しました。ここにはキャンプ場と山小屋があります。


ロスクエルノスから少し先に進むと、湖の端を歩くことになります。この岸で休んでいる旅行者が多かったです。

ロスクエルノスから1時間ほどでフランセスの山小屋・キャンプ場に着きました。
今夜はここの山小屋に泊まります。2017年の春時点で105$もしました。

 

フランセス山小屋からフランセス展望台

フランセス山小屋ではチェックインだけ済ませ、荷物を置いてフランセス展望台、ブリタニコ展望台を目指して歩きました。
最初の内は天気が良いとは言えないものの雨は降っていませんでした。


イタリアーノキャンプ場方面を見ると湖が綺麗に見えます。


フランセス川に沿って登っていきます。


フランセス展望台のさらにその向こうにブリタニコキャンプ場と展望台があります。


フランセス展望台を抜けると樹林帯に入ります。樹林帯は雨風をしのげるので非常に良い場所でした。


樹林帯を抜けた後は立っているのも厳しいくらいの強風と雨に襲われたため、ブリタニコまで行くのを諦めて引き返しました。
さすが嵐の大地と呼ばれるだけはあります。這いつくばるようにして樹林帯に避難しました。

イタリアーノキャンプ場の方まで下っていくと晴れていました。少し場所が違うだけで天気も全然違います。

 

フランセス山小屋

フランセス谷からフランセス山小屋に帰ってきたのは午後6時ごろですが、その時には暗くなっていました。

私の泊まったフランセス山小屋は天井がテント素材でできたドーム状になっていました。ユニークな作りですが、雨が降っていたの雨の音が響きました。
シャワーやトイレは付いています。

コンセントは各ベッドの隣にあるので各自使うことができます。キャンプ続きでカメラなどの充電ができていない旅行者には助かります。
ただそれを考えても1万円を超える値段は高すぎると思います。

 

ラストーレスからフランセス山小屋・フランセス谷往復のまとめ

費用

フランセス山小屋宿泊:105$
私が宿泊したパイネ国立公園の宿でここが一番高かったです。

歩行時間

11時間(休憩を含む)
パイネ国立公園ではこの日が最も長く歩いた日でした。

急に暴風雨に見舞われる可能性がある

晴れているからと言って、雨具や防寒具を宿やテントに置いていくのは辞めたほうがよいと思います。登っていった先で天候がどうなるかわからないので念のためもっていきましょう。

次の記事でグレイ氷河までのトレッキング時の記録を書きます。

トーレスデルパイネ往復 – パイネWコーストレッキング1

私はWコースを4泊5日でトレッキングしました。このページではトーレスデルパイネまでトレッキングした記録をまとめています。

トーレス湖とトーレスデルパイネの三つの塔

上の写真のトーレスデルパイネの3つの塔の目の前のトーレス湖がパイネ国立公園初日のWルートのゴールとなります。

この日のトレッキング時間は約8時間でした。
詳しい日程と宿泊地予約方法は以下の記事に書いています。
パイネ国立公園のアクセス方法・トレッキングルートと宿泊予約方法

パイネ国立公園に到着

プエルトナタレスを朝7:30に発車するバスに乗りました。
アマルガ湖畔のパイネ国立公園の入場口には10:00に到着しました。
入場料21000ペソを支払った後、Wコースを東側から西側に歩くルートを取るため、ホテルラストーレス(camping central)までの公園内バス(3000ペソ)に乗りました。ほとんどの人がこのバスに乗り換えます。

バスの降り口にはアウトドアショップがあり、アウトドアブランドのパタゴニアの商品を売っていました。パタゴニアでパタゴニアブランドの製品を買うのも面白いかと思います。私は購入する必要のあるものがない上に、お土産に買っても荷物が増えるので何も買いませんでした。

アウトドアショップの外観

ここには綺麗なトイレもあります。Fantastico Surのキャンプ場にもトイレはありますが、こちらのトイレの方が遥かにきれいです。

ラストーレスキャンプ場(キャンピングセントラル)にチェックイン

私は到着日とその翌日の夜にFantastico Surのキャンピングセントラルでテント泊することにしていました。
ここに2泊連続で泊まる必要はないのですが、プエルトナタレスでパイネ国立公園の宿泊地を予約する段階で天気予報を調べると、2日目が雨の予報だったため、2日目は何もせずにキャンプ場で休憩することにしました。

小屋でチェックインします。(1泊15$)
かなり大きなキャンプ場なので収容可能人数も多く、チェックインに多少時間がかかりました。

ラストーレスのキャンプ場(SECTOR CENTRAL)

チェックイン時にキャンプ場に滞在する日数が書いてあるシールがもらえるのでそれをテントに貼り付けます。私はポールにシールを貼っておきました。

ホテルラストーレス(キャンピングセントラル)からチレーノ

重い荷物だけテントの中に置いて12:00に出発しました。

キャンプ場からホテルラストーレスを超えて西に30分ほど歩くと、北のトーレスデルパイネ方向と西のキャンプクエルノスやフランセスに行く分岐点に到着しました。

この日はトーレスデルパイネ方向に進みましたが、2日後にはフランセス方向に進むことになります。ところどころにこのような標識があるので非常に助かります。

 

道は岩がごろごろしているわけではないので、非常に歩きやすいです。

 

トーレスデルパイネへの道は見晴らしがよく、景観を楽しみながら歩けます。

出発して1.5hほどたった場所の景色

 

チレーノ直前で馬を発見しました。
観光客を乗せるのでしょう。体力的に厳しくてお金に余裕があれば使ってみるのもいいかもしれません。

 

チレーノからラストーレス展望台

ラストーレスキャンプ場を出発して2時間ほどでチレーノに到着しました。

チレーノからゴールのトーレスデルパイネまで約4kmあり、徒歩2時間なので、早朝に展望台で朝日のあたるトーレスデルパイネを見たい場合にはチレーノ宿泊がちょうどよいと思います。
朝日が好きな日本人には人気だと思います。欧米人は朝日にそれほど興味がないようでわざわざ早起きする人は少ないです。文化の違いでしょうか。

 

Fantastico Surが準備しているテントがあります。

 

チレーノ付近では歩き回っている鳥を頻繁に見ました。残飯をあさったり、旅行者が餌をくれるのを待ったりしているのでしょうか。

やっとトーレスデルパイネ展望台まで45分の場所に到着しました。
この位置がちょうど休憩スポットになっているらしく、休んでいる人が大量にいました。

トーレスデルパイネまで45分

ここで少し休んだ後は休まず展望台まで進みました。

トーレスデルパイネ到着

キャンプ場を出発して約4時間でトーレス湖のある展望台まで到着しました。

12:00に出発したので到着にすでに16:00でした。私が到着した時には帰っていく人ばかりでした。
おかげで落ち着いて美しい景色を楽しむことができました。

たとえ日帰りになってしまったとしてもパタゴニアに来たなら、このトーレス湖まで来てトーレスデルパイネの絶景を見るべきだと思いました。

 

チレーノでは徘徊している鳥を見ましたが、ここではキツネを見ました。人に慣れているようでした。

ここには17:00まで1時間ほど滞在しました。他の人たちはほとんど帰ってしまいました。

 

ラストーレスからキャンプ場

ヘッドライトは持っていたので大丈夫でしたが、夜の道はそこそこ暗くなりました。

キャンプに帰ったのは20:00だったので、下山に3時間ほどかかったようです。

キャンプに戻ってからはプエルトナタレスでレンタルしていたガスストーブでパスタを作って食べました。
ヘッドライトの光だけだったので調理が大変でした。

 

2日目は予定通り雨

プエルトナタレスで確認した天気予報どおり、2日目は雨でした。
雨の中進むのは体力を消耗する上に景色も綺麗ではないので、時間に余裕があるならテントで待機した方がよいと思います。

この日はテントでひたすらごろごろして体力を回復しました。
ネット環境はないですが、15.6インチのコンピュータをもってきていたため、退屈はしませんでした。

 

トーレスデルパイネまでの往復のまとめ

費用

入場料:21000ペソ
公園内バス:3000ペソ
キャンプ場宿泊:15*2=30ドル

ホテルラストーレス(キャンピングセントラル)からの往復で8時間かかる

日帰りの人は朝7:30のプエルトナタレス発のバスに乗り、入場口で入場料を支払ってホテルラストーレスまでのバスに乗り換え、降りたら即座にトレッキング開始しましょう。

雨の日はテント内で体力回復するのもよい

2日目をテントでずっと休んだおかげで3日目以降もペースを落とさず歩けました。時間に余裕のある人は天気予報に合わせて前もって滞在日数を増やしておくとよいと思います。

次の記事で3日目のラストーレスからフランセス谷まで行った際の記録を書きます。